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第7回交流会雨の小網代 1 ・ 2  3  4第7回交流会下見のご報告森の地図今日の小網代
サロン小網代 随想  三浦三崎漁港のクジラ塚三浦半島の植物小網代を詩う
こあじろの森くらぶNEWS野内眞理子さん植物画展第8回交流会の予定と縁の会のお誘い

第7回 交流会

第7回交流会「心ゆくまで小網代の森 植物たちの秋を感じよう!」は中止になりました

雨の小網代

 

雨の小網代2

 降りしきる雨の中、水道広場からボードウォークを下りました。 空の色を映して薄暗紫に煙ったような森の中、ミゾソバやアキノウナギツカミの花が浮き上がって見えます。雨に打たれて揺れる葉の下には、きっと小さな虫たちを匿っているのでしょうね。
写るかしらと不安気にシャッターを切るNさん。 どの写真もきれいに写ってました、その上動画まで写していたとはさすがNさんです。
 浦の川は音を立てて流れ、段差の堰から水が流れ落ちる様子は、まるでナイアガラの滝みたい。
 土の道へ出るとそこは川?! 水深3〜4cm程ですが、流れも速く、長靴大正解。
 川沿いに生えている木の根方がすっかり雨に洗われて、根が露出しています。倒れるかもしれないねと話していたのですが、今回倒れたのは別な木だったようです。
  相次ぐ大雨や台風に曝された森で、来年のホタルやトンボはどうなるのでしょうか、気になりますね。    M.H

雨の小網代3

衆議院選投票日と重なってしまった交流会。スーパータイフーン21号まで襲来し、残念ながら中止となりました。

駅に集まったスタッフは、こんな雨の日、小網代の水の流れはどうなっているのだろうと、最大限の注意をはらいながら森に入りました。

大雨で川筋は滝のよう。ゴーゴーと音を立てて流れていました。土の道も水浸しです。柔らかく丈の低い草原は、水の流れになぎ倒されています。
管理のために掘られた水路も、必死に働いて水を逃がしているように見えます。杭を打って作られた堰は、いたるところで溢れそうになっていました。

 9月28日の大雨で土の道がえぐられたり、斜面が一部崩壊したりしたばかりなのに、またこの雨!
これから台風の強風で、斜面の斜めになっている木々が倒れないだろうかと心配しながら、早々に引き上げました。    A.M

雨の小網代4

 

今日の小網代

10月2日(月)
9月28日の大雨では、初声の叔母の家が床下浸水で大変でした。
今朝、短時間でしたがこあじろ歩いてきました。
まん中湿地までの土の道4ヶ所で陥没が見られ、排水後コンクリで埋め、アルミの板を渡す処置がされていました。
ボードウォークの階段と地面との隙間が縦に拡がったように思いました。
まん中湿地の下に向かって左奥の斜面が縦2〜3メートル×横7〜8メートルほどずり落ち、裸地が現れていました。
河口の石橋付近、岸部の崩落が一部ありました。
他にはいつもの大雨の後の様子と変わらないようにおもわれましたが、まだ水の流れが多く、特に南の谷からの水量は多くて、当日の流れはどんなに凄かったことだろう。 ミゾソバ、メナモミ、アキノノゲシ、最盛期、
荻の穂、セイタカアワダチソウ、クサギ紫に、オオシオカラトンボ、スズメバチ
A.M
11月21日(火)
宮前から白髭神社を向かうと、なにやら重機の音が。何だろうと足を進めると、県が仮設トイレの横に公衆トイレを作っていました。かなり広いスペースです。
来年3月までには出来上がるようです。   
H.N

交流会下見のご報告

交流会で見られそうな生きものやおすすめのポイント、楽しそうなイベントなどを探して下見をしましたので、森の様子をご報告します。
日時:10月12日(水) 13:00〜17:00
天候:曇り時々小雨
参加者:山本、宮本、松原、三本、橋
歩き慣れたコースなので、大雨被害の跡を確認しつつ植物を中心に観察して歩き、森を抜けてから12月の諸磯の観察ポイントを確認しに行きました。
  • クサギの実の色が鮮やかでひときわ目を引きます、花も咲き残っていて芳香を放っています。上流部でタンキリマメ(実)を発見。
  • 草花はセンダングサ(数種)、ミゾソバ、カントウヨメナ、イネ科の植物、イノコズチ、オナモミ、メナモミ、毒か美味しいか分からないキノコ、などなど種類も色も豊富ですが、スマホの図鑑と照合しても種名を断定しにくいものが多く観察会というほどの精度で実施するのは難しいと感じました。
  • ヤナギテラスの先、エノキテラスのあたりにセイタカアワダチソウが満開。 西洋のものは色も形も華やかで・・・困りますね。
  • その他に、クロコノマチョウの成虫発見(恥を忍んでピンボケ写真載せます)。 卵でパンパンにお腹が張った、青いカマキリがボードウォークの手摺を歩いていました。こんな高い所に卵を産むつもりなのでしょうか 透明なハナグモ(カニグモと言われればそのようにも見える、写真はピンボケどころかピントを合わせることもできませんでした) 冬眠に入ろうか、まだ先にしようか迷っているらしいアカテガニ
生きものの種類も数も多いので、かなりのスローペースで歩くことになりましたが、よく探せばもっと沢山の生きものが見られると思います。

以下、12月3日交流会・諸磯の下見 ----------------------------------------
・ 三浦市油壺験潮場
全国で80数か所設置されている水準点のひとつがあります。ゆるい石段を下りて、海際へ出ると験潮場があり、現在使用している建物と昭和まで使用されていたものが、二つ並ぶように建っています。
・ 第二次世界大戦末期の特攻基地跡
手掘りの隧道は小網代の震洋洞穴より広く短いので、懐中電灯が無くても外光のみで進むことができます。 磯に近い造船所で使用されているレールは、当時特攻艦用に敷設されたものではないかというお話でした。 どちらも私有地のエリアなので、大勢での立ち入りは難しそうです。
以 上     橋 美千代
 9月末の大雨の流れの跡が草の大きな流れとなって水がひいても想像できるくらいでしたが、歩きにくい所はなく、大きな道にかんしては手当てが済んでいるのかとおもわれました。  特攻の人間魚雷の跡は大きなトンネルとどう関わるのか宮本には不明です。現在、若布の秋から冬の倉庫として使われている防空壕のようなところは現在、蓋がされていて中には入れませんでした。こちらの方が特攻の人間魚雷の基地に近いような淡い記憶があります。
宮本美織

 

森の地図

写真の下の数字は撮影時刻です。雨の森を歩いた記録を地図に落としてみたら、こんな風になりました。
11:28にはA地点
11:47にはB地点
12:08にはC地点にいました
A.11:28 11:30 11:33
11:37 B.11:47 11:58
12:05 C.12:08 12:38
写真を並べてみると、激しい雨を受けながら、しっかりと対応している川や生きものたちの姿がありました。
森はこうして徐々に姿を変え、私たちにいつも新鮮な感動を与え続けてくれているのですね。
小網代の森って素晴らしい!   
12:39

 

サロン小網代

随 想

 

 

三浦三崎魚港のクジラ塚

2017.10.25 祖父川精治
 三浦三崎漁港の城ケ島を望む西浜の高台、狭い急な石段を登った先にクジラ塚の供養碑がある。
無住の三浦地蔵尊第16番延命山地蔵堂。江戸時代後期、三浦三崎沖ではクジラ漁が盛んだったのである。クジラの種類は「槌鯨」ツチクジラと考えられる。お堂の中に鎮座する約60センチの石碑には、「くぢら塚」と大きく刻まれ、「天保五甲牛年二月十二日(1834)施主宇八 宗右衛門 権助 七右衛門」とある。他に、幾つかの傾いた名もない石仏が立ち並んでいる。
 漁港を望む、昔から有名な料亭の三崎館。裏通りの狭い一方通行の車道、明細地図を手に捜し歩き、入口には消えかかった標識があった。海岸は広く埋め立てが進み、歴史的に知られた歌舞島も陸続きとなっている。近くには、市民プールもある。大正12年(1923)の関東大地震では、周辺一帯は1.5メートルも隆起したという。城ケ島の名勝、洞門も大地震で海中から隆起したものである。
 昔、江戸市中からも悠々と泳ぐクジラが見られ、そして町中ではその巨大さで大変な話題になったと伝えられる。クジラが、相模湾から更に奥まった東京湾へ自由に出入りしていたのである。
 三浦三崎港は江戸時代初期、半農半漁の小さな村であった。後に伊豆や尾張、紀伊を主とする船の往来によって繁栄し、やがて漁港や漁業として盛んになっていった。風待ち港として多く使われてきた小網代は、伊豆東海岸の網代と同じ名で紛らわしいというので頭へ小を付けたものである。「網代」とは、水中に竹や木を編んで組立て魚を捕らえる仕掛けとある。

 現在、我が国の近海で「槌鯨」ツチクジラの捕鯨を認められているのは、千葉県外房海岸の和田町で例年6月から2ケ月間の解禁。捕獲枠は最近の例では、年間20頭。昨年の実績では9頭といわれる。 念のため、三浦市水産課へ三浦三崎沖のクジラ漁を訊ねてみたが実施はしていないとのこと。稀に、クジラが網にかかった時は大変で直ちに網から外し逃がしてやる。そして三浦三崎漁港には、クジラの解体処理施設はありませんよと話していた。うらり売店内には、「くじらは日本の食文化」と書いた幟旗を見ている。
 我が国におけるクジラ、イルカ漁は国際問題になっている。特に、和歌山県大地町のクジラ、イルカの追い込み漁が有名である。「SAVE DOLPHINS」と横断幕を掲げ、現地では過激な抗議行動で知られるNGO団体「シーシェパート」他多数のメンバーが来日している。遠く、南極へも捕鯨の抗議活動として出掛けている。彼らの英雄的行為行動へ対し、世界中から数百万ドルという寄付金があっまっているという。大地町のイルカ追い込み漁を糾弾した、アメリカ映画「ザ・コーヴ」はアカデミー賞を2010年に受賞。
  2017年9月上映、ニューヨーク在住の佐々木芽生女性監督。ドキュメンタリー日本映画「おくじらさま」小さな町へ押し寄せたイルカ、クジラを巡る大きな騒動。ふたつの正義の物語。大地町役場や漁業組合へ国内外の活動家や取材陣が押し寄せる画面がある。韓国釜山国際映画祭招待作品。集英社では「おくじらさま」を図書で刊行中である。私は、映画「ザ・コーヴ」と「おくじらさま」の二つとも鑑賞している。
  全国各地の水族館で最も人気のある「イルカ」。確認してはいないが、そのイルカ達は大半がここ大地沖で捕獲されたものといわれる。また、外国の水族館からもイルカの引合いが来ているらしい。
 約400年前、大地町のクジラ、イルカ漁は古式捕鯨発祥の地として知られクジラと暮らしてきた。紀伊半島の先端部、太地町は背後に山が迫り農地が少なくクジラ、イルカ漁と共に生きてきた町なのである。同じ和歌山県新宮市三輪崎の民俗芸能「鯨おどり」が有名である。
 クジラの種目は、北太平洋、日本近海に生息する「槌鯨」ツチクジラ。歯クジラの仲間で、マッコウクジラに次いで大きい。体長12メートル、体重12トン、出産時体長は3メートル。
 沖縄近海ではザトウクジラが有名。

 

 

三浦半島の植物

 森を散策途中、「あっ!」 という声が……。振り返ってみればボードウォークの上へはみだすように、特徴のあるカタチの葉。ガガイモでした、今年の夏のことです。
 秋には大きな実をつけ、やがてフワフワの綿毛を飛ばすことでしょう。空を飛ぶ白い毛玉、幸せを運ぶ妖怪「ケサランパサラン」の正体がこの綿毛だという説もあるそうです。今年の冬は小網代の森へ、幸せ探しに行ってみましょうか。

ガガイモ(蘿摩) 2010年10月


画 野内 眞理子   詩 中井 由実

 

 

 

小網代を詩う



 

こあじろの森くらぶ NEWS

スタッフの活動

2017.09.24(日)  10:00〜 スタッフ会議(横須賀市立 市民活動サポートセンター) 2
2017.10.12(木)  第7回交流会下見 13:00三崎口駅前集合
2017.10.22(日)  第7回交流会は中止になりました
2017.11.11(土)  10:00〜 スタッフミーティング(横須賀市立 市民活動サポートセンター)
通信No.9打ち合わせ
2017.11.21(火)  第8回交流会下見 13:30小網代漁港集合

 

 

野内眞理子さん 植物画展のお知らせ

植物のチカラに心癒される空間が新春の逗子に登場!
誰にも明かさず描き続けられた野内眞理子さんの素晴らしい植物画をより多くの方にご覧いただきたいとの思いで、こあじろの森くらぶ有志が主催する展示会です。他に絵はがきや焼き物の写真ホルダーなどもご紹介する予定です。
期  間  2018年1月9日(火)〜15日(月)
会  場  逗子文化プラザホール ギャラリー
時間・休館日  9:00〜22:00 期間中休館日はありません
  * 初日は13:00〜22:00   最終日は9:00〜17:00となります。

 

 

第8回交流会、縁の会のお知らせ


夏の間はうるさいほどに背丈を伸ばしていた草たちも、すっかり小さくなった冬枯れの森を散策します。もしかしたら紅葉が見られるかもしれません。
森を抜けたら少し足を伸ばして、諸磯へ。小網代湾、諸磯湾、油壷湾、3つの湾に囲まれた諸磯の奇景、奇観に富んだ自然を歩きます。
開 催 日  2017年12月3日(日) *荒天の場合は中止します
お待ち合わせ  10:00三崎口駅前
散   会  1次散会・えのきテラス13:00頃
 2次散会・諸磯16:00頃
持 ち 物  お弁当、飲み物
(図鑑や虫めがねなどもあると、より楽しいかも知れません)
対   象   こあじろの森くらぶ会員とそのご家族、ご友人
  * 保険はありませんので、ご参加は自己責任でお願いします。

「縁の会(忘年会)」のお誘い

第8回交流会終了後、油壷入口「みつ葉」にて「縁の会(忘年会)」を催します!

17:00開始 会費4000円
参加ご希望の方は、仲澤 046-899-0067までお申し込みください。
縁の会のみのご参加も大歓迎です。

 

 

 

 

 

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