2025年4月29日(火・祝)
参加者9名

恒例の春の交流会、今日は抜けるような青空、水道広場には4名の参加者とスタッフ5名が、集まった。スタッフ紹介をして、今日の流れを説明。今日はネイチャービンゴで五感を研ぎ澄まそうという企画。
下見で選んだ植物を中心に24の聞きたい声、みたい花、嗅いで欲しい香りに注目して歩けるように少し説明をした。行程は小網代漁港でお昼にし、その後、参加賞の受け取り、解散の予定で11時に出発した。
広場にいるだけで「チョット来い」と呼ばれて、○がつけられる。今回は目立つクモはなし、森の味覚のクワの実はまだ早い。新顔に近いジャケツイバラの花が見所だ。下見で見つけた森の青のお姫様(フデリンドウ)についてはビンゴに入れなかった。本番でも見つからなかったそうだ。
漁港でペルルカフェの前にあるサクラの赤い実を選びながら参加者の到着を待って昼にする。
いよいよ、交流会初の本日参加賞ゲットのじゃんけん大会! テーブルの上にはお米、ウエストバッグ、小物入れ、ライト付虫眼鏡、ハンカチなどが参加者の手にわたっていく。最後に紙袋からでたカニの大きな財布には大きな驚きと笑いが。参加の感想を書いて今日の交流会は終了。スタッフは「ニナイテ」で反省会と次回についての会議。気温も丁度良く、穏やかな気持ちの良い一日だった。
記:宮本美織 写真:浪本晴美
シート作成:宮本美織 図:宮本美織・浪本晴美
2025年4月12日(土)
参加4人 晴
さあ、いよいよ海岸歩きも今日で最後、横須賀市にたどり着けるかどうか。下見の時も、海岸歩きが終わってしまうことを考えると、ホッとするというより何だか寂しいような、もったいないような気持ちがして、何回かに分けて行ったのだった。
今日一番の難所、黒崎の鼻を海岸沿いにまわるには潮位がポイントになる。今日は大潮、油壷の干潮は10時32分、29㎝とあった。10時に三崎口駅に集合し、足早に三戸海岸へ向かう。
途中オオシマザクラや八重のしだれ桜が咲き残り、キブシの花が満開だった。軟らかそうな崖面には、たくさんの小さな穴が開いていて、エサキムカシハナバチの巣だという。7~8月にしか活動せず、カラスザンショウの花粉を好む蜂だそうだ(写真-①.②)。
前回の続き、三戸浜の中央部に出て北上する。砂浜がだんだん黒っぽくなって、キラキラ目を刺すような光も目立つ。少しずつ黒い岩がちになってきたが、あの岩が砕かれて砂浜になったのだろう。黒い砂は磁石にくっつく砂鉄だ(写真-③)。黒崎という地名は、この砂浜や岩が由来だったんだとみんなで話す。
浜の背後の低い崖には三戸浜北側狙撃陣地跡があった(写真-④)。前回南側の狙撃陣地跡を見てきたので、北側のもあるはずと探していたのだ。海沿いの戦跡巡りを専門にされている方のレポートに出ていると教わって、やっと位置がわかった。入り口は粗いコンクリートで縁取られているが、中はずいぶん広く、南のとはまるで違う構造だ。この先にも大きなコンクリート造りの砲台跡2カ所や、それらを繋ぐ通路の出入り口のようなものがあるのを確認しながら先へ急ぐ。
海岸線はどんどん岩ばかりになって黒崎の鼻に近づく。高低差もあり、それぞれのペースで慎重に進む。お尻をこすりながら大きな落差をやっと降りて、向こう側に出た。(写真-⑤)
「丘を登って越えなきゃ黒崎の鼻は回れないよ!」と、誰もが言っていたので実際どんな具合なのか、潮の良い時間に確認してみた。段差は何とかなる。潮が問題だったのだとわかった。冬の間は昼間より夜中の方がよく潮が引く。幸い4月の大潮、昼間でも潮が良く引いていたから通れたのだろう。そういえば、磯の貝などを採りに来た地元の奥さんたちが籠を背負って通るのに出会った。(写真-⑥)
石がゴロゴロと歩きにくい海岸線を東に行くと漁港の堤防にぶつかる。ちょうどそこが、南下浦断層の西の端にあたり、細い亀裂が北西方向に伸びて海中に突っ込んでいる(写真-⑦)。そして堤防の斜め上、数メートルのところに、またしても南側狙撃陣地跡と同じ形の戦跡が!!(写真-⑧)さらにその数メートル西側に、砲台跡へと続くとみられる通路の入り口があった!同行のNさんがその昔、スタッフのMMさんに連れられて入ったことがあったという。
漁港は進入禁止なので、山越えし黒崎集落へ向かう車道に出る。日蓮宗の延寿寺に寄って、日範上人お手植えの松(今は根っこしか残っていない)の碑の貝化石をそのまま使った貝石の台座や、縁結びのお守りにされるというナギの木を見る(写真-⑨)。カインズホームでトイレを借りて矢作(やはぎ)方面に急ぐ。お腹がぺこぺこなのだ。その昔は入江だったそうだが、黒崎から矢作まで道を通してくれれば東にぐるっと迂回しなくても、楽に行き来できるのに(写真-⑩)。
矢作という名は、和田義盛が支配した土地で、ここで人々に矢を作らせたところからきているという。浜でようやくお昼にありついた。

矢作の日蓮宗円徳寺は、日蓮の孫弟子日範上人が700年前に創建したお寺で、北西側に妙法経窟という洞窟がある(写真-⑪)。日範が前に見える相模湾ごしに、伊豆伊東に流された日蓮を偲んで修行したところで、関東大震災で奥の天井部分が崩落して穴が開いている。お寺の近くにはいくつもの横穴墓もあったそうだ。
さらに北上すると、このあたりの砂浜は長浜海岸という(写真-⑫)。なるほど長い。きょうは三浦YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジの利用客らしい人が大勢歩いていたので、シャッターを押してもらった(写真-⑬)。このあたり、三浦市と横須賀市の市境である。すぐ先の、ソレイユの丘へと続く長い階段を上ってゴール!!ネモフィラ、ポピーなど色とりどりの花に迎えられた(写真-⑭)。レストランでビールなどで乾杯!至福の一杯であった(写真-⑮)。
記:松原あかね 写真:浪本晴美
07年4月歩く 祖父川精治
06年夏に開通した中国・青蔵鉄道。北京西駅から西蔵(チベット)自治区省都の拉薩(ラサ)駅まで4000kmを走行、特急列車で2昼夜・50時間を要する。鹿児島から稚内までの約3000kmよりも長い。海抜5000mの鉄道世界最高地点を通過することから天空列車とも呼ばれる。私たちは、中間の青海省の西寧駅(標高2300m)から乗車した。
前日には高度順化のため、日月山(3500m)を越えて、琵琶湖の約6倍という中国最大の塩湖である青海湖(3200m)を往復する。約180km、往復6時間。広漠とした荒れ地は樹木が育たず強風を遮るものは全くない。小さな唐様のお堂が建つ日月山は、唐代に太宗の皇女である文成公主(625~689)が大勢の家臣団に守られてかの地へ嫁していく時に、遙か遠く再び戻ることのない都長安(西安)との別れを悲しみ涙したという。チベット王は喜んで唐代の文化吸収に努めたといわれる。世界最大級の建造物である拉薩の布達拉(ポタラ)宮は、この文成公主を迎えるために建立したものである。
早くも高山病の兆候が現れ体調を崩す仲間がでる。高山病にかからないようタバコやアルコール類は厳禁で、酸素の固まりである水分をより多く摂取するようにいわれる。北京から同行した中国人ガイドも初めてのチベット入りに不安顔である。
西寧駅からの乗車券を見ると、料金は北京西駅からとして計1262元(約2万円。物価を考慮すると5万円相当か)。新空調軟座特快臥(1等寝台)は定員4名のコンバートメントだが意外に狭く、スーツケースを置く場所もない。上段の寝台への昇降は段差があって大変。しかも、上段からは外の景色が全く見えない。
西寧駅を19時40分に出発。拉薩まで約2000km、所要25時間。今あこがれの青蔵鉄道に乗っていると思うと、気持ちがたかぶって寝つけない。
海抜2800mのゴルムド駅に翌朝5時40分着。1時間の停車となる。その間、トイレは施錠され使用できない。給水、汚排水の処理や荷物の積み換えを行なっているようだ。
各車両に1名の車掌が同乗し、他に車掌長、公安2名が常時巡回しており、15両編成なので乗務員は20名ほどいる。社内ではワゴンで食料やフルーツを売りに回ってくる。社内アナウンスはなく、壁面の電光掲示板が行き先・次の停車駅・時速・外気温・標高などを随時伝えている。5000mの表示を撮影するのだとカメラを構える人もいる。
広大なチベット高原の風景を見逃さないよう、右に左にと移動して窓ガラスに額を寄せる。高山病の兆候である軽い頭痛そして疲れから時々睡魔が襲ってくる。1等寝台に乗車しているというのに、山登り以上の体力気力が必要となる。社内は気密性が高いといっても幾つかの駅へ停車する度に扉を開放するし、トイレの小窓もフリーである。下車する時は車掌が転倒防止のため腕を支えてくれた。
座席には酸素吸入設備があり、鼻に挿入するセットの貸し出しもしている。しかし10分程度の反復使用にとどめ早く高所の空気に慣れて、長時間使用は避けるようにといわれる。車内は航空機並みの完全空調ではないため、頭が重い、吐き気がすると横に臥せる人が多い。
8時50分、食堂車で朝食中に玉珠峰駅(4159m)を通過。文字どおり巨大な宝珠のような万年雪の玉珠峰(6178m)の山容が間近に仰がれてワッと歓声があがる。
やがて、北海道と同じ面積というココシリ自然保護区に入る。野生のチベットカモシカや、ゆっくりと飛翔する大型猛禽類が見られる。
雄大なチベット高原東部の標高4500メートル台を、昼間にしかも8時間も走るという贅沢な山岳展望列車である。荒涼として果てしなく広がるチベット高原、放牧された羊やヤクの草を食む姿や手を振るチベット族の女性たち。近く遠くに氷河や万年雪を頂いた5000~6000メートル級の峰々の飽きることのない眺望を楽しんだ。
鉄路は急勾配を喘ぎ登るような気配はなく、ゆっくりと高度を稼ぐといった感じが続く。トト河駅(4539m)近くには河幅が幾筋にも分流する河原が広がっている。中国最大の長江(揚子江)の源流最上部で、駅構内は車両、路線保守等の車庫基地のようである。
青海省とチベット自治区の分水嶺である、崑崙(こんろん)タングラ山脈を越えるタングラ山駅(5068m)を14時に通過。世界最高地点の鉄道と記された石碑は、惜しいことに見過ごしてしまった。

アムド駅(4702m)を過ぎ、次のナチュ駅(4513m)ではまだ明るい18時30分着で、10分間の停車となる。初めてホームへ出てよろしいとOKがでて、慌ててカメラを手に「北京西-拉薩」の方向板と笑顔の乗務員スタッフを撮影する。
青蔵鉄道交通旅遊指南図によると、谷露温泉、崑崙温泉等や天葬(鳥葬)台の印が記載されている。車窓から望める山の最高峰である念青唐古拉(ニンチェンタンクラ。7162m)を正確に同定することはできなかった。
ダムシュン駅(4293m)、拉薩西駅を通過し、終点の拉薩駅(3600m)に21時30分到着。15年ぶりの拉薩は建物や街灯が整然と並び、幹線道路は近代化が進み、ライトアップされたポタラ宮には目を見張る。
変わらぬものは、五体投地を繰り返し、経文を唱えてマニ車を回すチベット族の人たちの姿であった。
2025年4月5日(土)
今年のニリンソウ公開は3月29日(土)~4月4日(金)の予定でしたが、雨続きだったため、特別に5日(土)、6日(日)が追加公開されました。5日には自然観察会も開催されるそうでしたので、会員のTさんと一緒に訪れてみました。ニリンソウの他にも定番の春の植物たち、小網代には無い植物にも出会うことができました。ニリンソウの開花は例年よりいくらか少ないように感じました。気候や時期の影響かもしれませんが、イノデが増えているから、とも聞きました。その後、四季の池のほとりでお弁当を食べ、せっかくここまで来たのだからと、かろうと山古墳にも足を延ばし、満開の桜の続く通研道路を通って京急長沢駅までハイキング。来年はぜひ皆さんと歩きたいです。
記・写真:浪本晴美
2025.03.30(日) |
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通信45号発送作業(於 横須賀市立市民活動サポートセンター) |
2025.04.12(土) |
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スタッフ研修 第12回 三浦の海岸歩き「三戸からソレイユの丘」 |
2025.04.29(火祝) |
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第47回交流会 「みどり活き活き春の森」 スタッフ会議(於 ニナイテ) |
2025.05.01(木) |
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スタッフ会議(リモート) |
2025.05.03(土) |
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スタッフ会議(リモート) |
2025.05.04(日) |
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第48回交流会ご案内ハガキ投函 |
2025.05.18(日) |
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スタッフ研修「変形菌探し2025@光の丘水辺公園」 |
2025.05.24(土) |
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スタッフ会議(リモート) |
2025.05.25(日) |
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通信46号編集会議(リモート) |
2025.05.29(木) |
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第48回交流会下見 |
2025.06.01(日) |
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通信46号印刷所入稿 第48回交流会「水間さまへホタルを見に行こう」 |

浪本晴美様 三本保子様 廣川ひで子様
上記の皆さまから、現金、切手のご寄付をいただきました。有難く大切に使わせていただきます。

日時:6月16日(月)(荒天の場合、予備日18日(水))
集合:10:00 光の丘水辺公園管理事務所前
持ち物:長靴、虫眼鏡、お弁当、飲み物
連絡先:ホームページトップの「お問合せ」からメールをお送りください(メールの件名に「変形菌」とお書きください)
来る2025年6月30日をもって、こあじろの森くらぶの2024年度が終了し、7月1日より2025年度が始まります。年度替わりにあたって会員更新のお手続きをお願いしたく、年会費の払込票を同封させていただきました。
皆さまの心強い応援をいただき、昨年10月発行のこあじろの森くらぶ通信38号からはカラー印刷した通信をお届けしています。近隣の図書館等にも配架をお願いしていますが、カラー印刷が目を引くためか、お手に取っていただける機会が増えているようです。こあじろの森くらぶへの関心が高まっていると感じます。
ボードウォークの階段に手すりを、東屋や、休憩用のベンチをなどなど、県への要望を電話やハガキで個人的に出すことができます。多くの声が上がるということが、行政を動かす力になると感じています。皆さまにも、より一層のご協力をお願いします。
これからも、ますます会の活動を活性化させ、皆さまとともに自然の中を歩き、元気と健康を保ってまいりましょう。森を愛し、自然を愛する皆さまに、是非会員の継続をお願いいたします。
年会費 1,000円(7月~6月 入会金不要)
郵便振替 記号番号 00290-6-137203
加入者名 こあじろの森くらぶ
*恐れ入りますが、払込み料金をご負担ください
*新規入会のお申し込みも歓迎です(入会をご希望の方はお振込み後、ご一報をお願いします)
*諸物価、特に郵便料金の値上がりが、会の予算を圧迫しております。ご寄付歓迎です

月日:2025年8月24日(日)
場所:南下浦コミュニティセンター 2階多目的ホールA
時間:13時30分より
* 総会終了後、簡単なお茶会をいたしましょう。こあじろの森くらぶへ改称後10年の歩みを振り返る映像をご覧ください(お茶会にはどなたでも参加できます。※参加無料)
草むしりと自然散歩の会—こあじろの森くらぶ特別企画
日 時:6月15日(日) 10時 管理事務所前集合
持ち物:昼食、飲み物、必要があれば日よけ、虫よけ。
保全区域にはびこったオオバコを根っこから引き抜く作業を1時間ほど、その後は園内散策、お弁当を食べましょう。14時頃解散します。
ハンゲショウ群落特別公開
聖なる池に群生するハンゲショウを公開。普段立入ることの出来ないエリアの自然を楽しむことが出来ます。
公開は6月21日(土)から27日(金)10時~15時が予定されています。
詳細は水辺公園友の会HPからご確認ください。
光の丘水辺公園友の会HP: https://mizubekouen.com
こあじろの森くらぶは水辺公園の賛助会員です。友の会のイベントや保全作業に是非、ご参加ください。