第一詩集「小網代 森・人・海の未来」を出してから10年。それは21世紀になって最初の10年であり、保全にいたるまでの10年でした。この間に出会った小網代の時々の様子を詩に切り取ってきました。息を呑むほど美しい小網代、総毛立つような残酷な小網代、心ほぐされる優しい小網代、、、もっともっと一緒に歩きたい森と干潟を、小網代つうしんでおなじみの絵描き達がそれぞれに筆をふるって挿絵を描いてくれました。つうしんではお見せできない彩色画を描いて、そこから生まれた詩も載せました。作者が小網代と巡り合ったきっかけをつづったエッセイを巻末に収録しています。今だから話せるこぼれ話を合わせてお楽しみください。中井由実